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【感想】「アサシンクリードⅢ」 グラフィックや戦闘など良い点もあるが手広く広げすぎた感が否めない

entry_img_681.jpg「アサシンクリードⅢ」感想

海戦、狩り、自然構造物のクライミングがポイント



・プレイしたのはPS3版
・アサシンクリードシリーズはⅠ、Ⅱ、ブラザーフッドをプレイ済み、リベレーションは未プレイ

<良い点>

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▽基本操作の向上
UI一新(後述)により、シリーズ経験者も初プレイヤーも最初は操作に戸惑うがすぐに慣れるような簡単操作。
近接攻撃、遠距離攻撃、移動に関連したボタンがそれぞれ一つずつなので難しい操作の要求が少なく、フリーラン中のボタンの組み合わせ操作は大抵ヘルプが画面上のポップするようになっている。

特にアサシンクリードの大きな魅力の一つ、フリーランは直感的な操作で素早い移動が可能であり、今作は移動速度向上に、フリーラン中の細い道を渡る際の操作誤爆は少なくなっているように感じた。移動に関してのストレスは全体を見ても減っている。



▽戦闘モーションや操作面での面白さ
アサシンは一撃必殺、隠密のイメージが強いが、ごり押しを多用する場面が少なくない。
ストーリー上でも1対多の場面は多く存在するが、戦闘モーションの一新で素手、アサシンプレード、小型武器、大型武器、射撃を用いた弓・銃のそれぞれに複数のとどめ演出が存在する。どれをとってもスタイリッシュで簡単に言えば「カッコいい」モーションの数々。更にカウンターから繰り出す一撃必殺のモーションに邪魔されない限り続けて敵を一撃で葬る“キルストリーク”という一連の必殺行動が攻撃の主体となる。

サブ武器の射撃もカウンターとして敵を選ばず(通常武器の場合、一部の敵はカウンターが通じないが)キルできたり、ロープダートで引き寄せ・怯ませての簡単キル活用など様々武器を使えて、その豊富さはシリーズ一。



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▽寄り道要素が膨大に
メインストーリー外に存在する「寄り道要素」の種類・数が大幅に増えた。
戦闘・移動・探索・狩りのそれぞれ適応したチャレンジミッション、船を操作し様々な場所や状況に挑む海洋ミッション、シリーズ恒例の羽に加えて街中に散っている年鑑のページを集める収集要素、市民に依頼された配達、暗殺をこなす市民ミッション、自分の暮らす小さな土地を人を勧誘したり、住民の依頼を手伝ったりして充実させていくホームステッドミッションなど、メインストーリーの倍近い「寄り道要素」がある。やり応えは十分すぎるほどだ。
しかし全てが上手く終わらせていけるわけではない(後述*2)


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▽海洋ミッション、これだけで一つのゲームを作れるというくらいの作りこみ
「寄り道要素」の最たる例はこの海洋ミッション。寄り道と言わず本編でも良いと私は思っている。
ストーリーの過程で手に入れるアキーラ号を操作して周辺海域の調査に出れる。(ミッション形式)
対艦隊や本編より凝っているアスレチック、ストーリー性のある海賊の宝探しがあり、私は本編より楽しめた。
もちろんただ面倒なだけに感じる人もいるだろうし、一部フルシンクロ条件が厳しく説明不十分な場面があるが、
一度は触れて欲しい作り、そこに感じるスタッフの力の入れよう。並々ならぬ海好きがいるに違いない。


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▽非常に美しいグラフィック
NPCの表示量にも驚くが、個々に設定されている細かな仕草や行動パターンなど今回使用されているエンジン「Anvil Next」が凄い。凝視するとテクスチャがペラペラしている草なども、パッと全体を見てプレイしている分には美しい光景としか捉えられない。こんなに綺麗なフィールドが直径2km以上にも広がるフロンティアとボストン・ニューヨークは本当に素晴らしい出来。






<改善が必要な点>

▼大小問わず点在するバグ、不具合
兵士が落としたマスケット銃が宙に浮いたまま停止したり、地下迷宮の中にはテクスチャの貼り忘れで異次元空間が見えている箇所があったり、オブジェクトの隙間に挟まるなんて日常茶飯事。
中にはミッションの最中に進行不能になるバグや、火薬樽を持つと爆発音が連続して鳴り止まないというものが凶悪に感じる。私は幸い、メインストーリー中は進行不能にならなかったが、サブメモリー消化中に次のチェックポイントが表示されない&目的の場所まで行っても進行しなくなるバグには3回遭遇。海外産タイトルでは多々あることなのだが、アサクリシリーズだけを見ればⅡ以降にはほとんど存在しないものだっただけに、余計に目立ってしまっている印象を持つ。

(後述*2)
先にも書いたが、サブメモリーの中には一部不具合で認証されない項目があるので100%にならない時がある。それによって実績/トロフィー取得にも影響することも。
【進行不能バグ、実績/トロフィーに影響する不具合】は攻略Wiki等で検証が行われているので、気にする方は先に情報を見ておくといいだろう。
 ■Assassin's Creed Ⅲ 攻略wiki


▼UI一新が仇となる
ユーザーインターフェース(UI)を今作から一新し、前でも洗練されていたUIがさぞ使いやすく進化するのだろうと思いきや、思いっきり逆を行ってしまっている。

 ・全体マップの背景が暗く、表示されている道や町もマップ上は暗い灰色を採用していて全体的に見づらい
 ・武器選択ホイールが一時停止し武器ホイール出現→スティック入力角度で選択(Ⅱ以降)から暗転→選択に上下入力を何度もさせる(Ⅲ)に変更。テンポを悪くしている
 ・ホームステッドの交易画面で選択後に必ずカーソルが初期位置に戻る(カーソル記憶のオプションもない)

実際にプレイするとこのストレスが溜まるシステムを理解できる。一新は完全に改悪になっている。
UI一新で唯一良かったのはプレイ画面のインターフェースだけ。


▼ビューポイントの大幅劣化
ビューポイントとは、フィールドに存在する高い建造物の最上部分によじ登り、マップとシンクロすることで周囲のマップを明らかにするシステム。全てのビューポイントとシンクロすればマップの全てを開示することができる・・・はずなのだが、それは前作までのお話。今作からは周囲200m程度しかマップが開示されず、全てのビューポイントとシンクロしてもマップの1/2程度しか開示されない。
あとは徒歩で隅々まで回ってくださいね、というのはオープンワールドでは致命的。プレイ時間水増し。
サブメモリーには各マップを90%前後明らかにする、というミッションがあるので徒歩で仕方なしにマップを埋めていくのだが、上記にあるUIのマップの見づらさからどこが開示されてて、されてないのかの区別がつきにくい。


▼マップの低密度化、屋根の上の不便さ、敵兵の密集化
舞台は独立戦争時のアメリカ、そう言われて「○○有名だよね!」と固有名詞で出てくる建築物がいくつあるだろうか。私の勉強不足なのは間違いないが、一つも出てこなかった。なので毎回シリーズにある建造物のTipsを読んでも面白味を感じない。
発展途上の国に過度の期待はできないが、前作までが完成されていた街並みだったので今回はフリーランがかなり単調になっている。その起爆剤として投入された“自然構造物上のフリーラン”も蓋を開けてみれば同じ構造の樹木、岩を登るだけになってしまっている。もう少しパターンを増やせていれば・・・

街中を走ってみても、グラフィックは綺麗だが構造物として普通。気分を変えて屋根に登ってみれば、郊外以外は屋根にペアの敵兵がかなり多く配置されている。ペアなので片方を暗殺しても気付かれる可能性が高く、ハイリスクで移動をするなら、おとなしく地上を走った方が早かったりする。全く“フリー”ランではない。

敵と認識されて戦闘モードになると、簡単に10人くらいの敵兵がワッと押し寄せてくる時があり、いざ逃げようにもマップがスカスカで裏路地に逃げても視認されて中々逃げ切れず、プレイヤー視点から見るこのアメリカという土地は窮屈に感じる。






<全体の感想>

新エンジン「Anvil Next」のパワーはグラフィックや人物動作を見ても一目瞭然。
細部に至るまで繊細に描かれるグラフィックは今後出てくるアサクリシリーズに期待が持てる。
しかしシステム面はシリーズの中でも荒く雑になってしまった。UI一新は改悪というしかなく、全体を見てもホリデーシーズンに間に合わせた急造感が否めない。

発売前に期待されていた海戦・狩り・自然構造物のクライミングの内、一番光ったのは海戦。他2つは単調になってしまったので、パターンを増やせば化けたかもしれないだけに残念。

海外特有の淡白なストーリー展開、アメリカ産でアメリカを描くというアメリカ人のためのようなゲーム内容。
そのためやや理解し難い歴史背景があるが、日本人向けに作られたわけじゃないので仕方が無い。
色々試したのは悪くない。何がダメで何が良いのかハッキリしているし、現代編の次の展開も気になっているし、これだけ不満を言っててもシングルプレイは100%達成してるし。本作はよく言えば冒険しすぎた。
手広く広げすぎたが、アサクリシリーズ初プレイに本作をオススメする。アクションは上質。
本作を面白いと感じたら、ストーリーを知りたいならⅠから、アクションを楽しみたいならⅡからプレイしてもらいたい。不具合は多いがクリアできないとは聞いたことがないのでシリーズの入り口としてプレイするべき!
そして、街歩きの素晴らしさを体験してほしい。

ストーリーはアメリカの歴史に興味があれば、アクションは確実に進化!
改悪と迷走とバグに邪魔されなければ100点だったのに・・・



■アサシンクリードⅢ 公式サイト

アサシンクリードⅢ(Assassin's Creed III)

  • プラットフォーム : PS3/Xbox360/WiiU/PC
  • ジャンル : アクション
  • 発売日 : 2012年11月15日(PS3/Xbox360)、2012年12月8日(WiiU)、2012年12月21日(PC)
  • 価格 : 7,770円(税込)
  • CERO : Z指定(18歳以上)
  • 販売 : ユービーアイソフト

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