『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』 プレイ感想~ゲームでもリアルでも充実した日々を送れる珠玉のRPG - Game Scout
s-2012-07-02-001629.jpg 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』 プレイ感想


 無印版経験者、新規プレイヤーどちらも大満足



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2012年6月14日に発売された『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』をプレイレビューします。
本作は2008年にPS2で発売された『ペルソナ4』を元にバージョンアップ版として制作されました。
根本的な内容は変わらないですが、数々の追加要素を盛り込んだ内容になっています。




◆良かった点

<1年をどう歩くか、プレイヤーの数だけ道があるストーリー>

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主人公は両親の都合により都会から、田舎町の叔父の下で1年を暮らすことになります。
そこで予想もしない多くの出来事に巻き込まれていくのですが、ゲーム内では学校が始まる4月から丸1年を実際に過ごすことになります。1日の詳細は学校がある「朝から昼」「放課後」「夜」の三回行動で行動が制限されていないので誰と過ごすか、何をするかは大体プレイヤーの自由なんです。

そこに“コミュニティ”という特定の友人・知人と築く絆があり、ゲーム攻略の要になる部分なのでコミュニティを円滑に進めつつ、主人公自身の内面(ステータス)を磨く日々を送ります。

ストーリー本編は決まった日に展開していき、ダンジョン攻略にはタイムリミット(特定の期日までにクリアできなかった場合はゲームオーバーで1週間前まで戻される)が設けられていますが、攻略する日は自由に選ぶことが出来るので、学校・コミュの日常パートとダンジョン攻略のバトルパートを月ごとに進めていく展開になります。

ストーリー展開は核心に迫る後半に分岐点がいくつか存在しますが、上にも書いたように日常・バトルパートはプレイヤーの自由に出来るのでプレイヤーの数だけ歩いてきた1年に違いが出る自由度が非常に高いものと言えるでしょう。

コミュMAXを目指すのも、本読破を目指すのも、ステMAXを目指すのも、ペルソナ強化に勤しむのも全て自由!


<豊富でエンターテイメント性があるイベント>

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毎月何かしらのイベントを盛り込んできます。
ストーリーに関係あることも、全く関係ない学校行事なども起きるので過ごしていく日々が楽しい!
どんどん高校生のあの頃に戻っていく感覚が手にとってわかるので一種のピーターパンシンドロームに陥ることも・・・w
一部イベントは狙いすぎてやや寒くなる場合もあるが、イベントシナリオは概ね良好です。

イベント・日常によってキャラクターが引き立ち、プレイヤーをグイグイ世界観に引っ張っていくのは本当に上手いです。キャラクターはみんな個性的だが、悪さが目立たずに嫌いなキャラがほとんどいないという点も素晴らしい。

キャラゲー・ギャルゲーよりしっかり描かれていてそれが『P4』では楽しみの一部、全部ではなく“一部分に過ぎない”という驚愕のクオリティでした。何周しても飽きない理由がこういう細かな配慮で作られた物だと思います。


<低難易度でサクサク、高難易度でカツカツ>

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戦闘も新規追加要素がたくさんあるが、今回序盤で凄く役に立ったのは「救援要請」というオンライン上のプレイヤーからの応援を通じてHP/SP回復を行えるものだろう。低難易度では使わなくともサクサク進める調整になっているが、初回プレイ時のハード以上の難易度では序盤のSP回復手段に乏しいので救援の有無で違いがハッキリ出る。

ただこの要素はオンライン、しかもプレイヤー人数に左右される要素なので発売日から日が経つにつれ効果は薄くなるので今時期のみの効力といった所が残念ではあるが・・・

ハードまでなら中盤以降、育成次第でどんどんLvが上がるので戦闘がぬるくなるが、最高難易度リスキーでは経験値が雀の涙程度なので育成自体が常に危険と隣り合わせになっている。戦闘を楽しみたい人向けの難易度であるが、逆に低難易度では目を瞑っても攻略できるくらい簡単。日常パートを最優先で楽しみたい人向けになっていて上手く住み分けが出来ていると思う。


<グッと楽になったペルソナ合体>

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私としてはペルソナの最大の魅力だろうと密かに思っているメガテンお馴染みの「合体」。
ペルソナは基本的にLvが上がるにつれてどんどん上位へ互換させていくものだが、気に入ったペルソナに愛情を遺憾なくつぎ込むことによって満たされる自己満足の最上級位に存在する「合体」。

システムは至って簡単だが、突き詰めれば奥が深い。
今作からスキル継承を自由に選ぶことができるようになったので、無印版よりグッと楽になった。無印版ではスキル継承時に欲しいスキルが揃うまで選択・リセットを繰り返す通称○×ゲームやスキル継承に邪魔な“ノイズ消し”という作業があったがそれが全部亡き者に。経験者は少し寂しいかもしれないが、正直時間の無駄の最たるものだったので無くなってスッキリした印象。

スキル変化は健在で、アルカナの魔術師変化も法則はほぼ変わらず。
良いものは残し、いらないものは見事なまでに綺麗に削除されているので初プレイでも非常に遊びやすい。


<おまけに力を入れすぎ!>

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ストーリーが進行すると見られるようになるデータ連動の番組表。実際のTVと同じようにゲーム最中でも情報やミニゲームが遊べるこの番組表だが・・・なめたらあかん!
ミニゲーム感覚で某ウルトラクイズ、某徹子の部屋、某美の巨人、某歌番組のパロディが作られている。
たかがおまけ、されどP4Gスタッフの精魂込めたハイクオリティのおまけになっている。

勘のいい人ならネタバレになりそうな部分も少しあるが、声優インタビューなど普段ゲームのおまけとして登場しないようなものまで入っていて、休憩合間の時間つぶしがゲーム内で可能という・・・気合入りすぎだw



◆悪かった点

<スキップ機能がもうちょっと・・・>

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スキップ機能はしっかり付いているが、その仕様はカセットテープの早送りさながらの演出。
最初こそ開発の遊びとして取り入れたものだろうと面白く思えたが、いざ2周目をプレイすると多用するスキップがワンボタンでパッとスキップされず、しかもロードが入る度にスキップボタンを押さないといけないのでテンポが悪い。

イベントやコミュニティ中は選択肢が出るのでパパッと展開するのは少し難しいかもしれないが、早送るスピードを上げるなり調整できるようにするなりの要素が欲しかったかな~。


<一部作画が乱れるアニメシーン>

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欲を言えば・・・という点になるが、アニメムービーにおいてキャラの顔の作画が安定しない。
まるで別人に見えるときすらあり、コレジャナイ感が漂う。実際に放送されていたアニメ版も作画崩壊がちょくちょく起きていたのが。
ここまで懇切丁寧に作られたものが目立つ中でもうちょっとクオリティを上げて欲しかった部分。
気にしない人は全く気にならない部分ではあるが。





私の中のRPGというジャンルでマストと言っていいほど好きな「ペルソナ4」。
冷静にレビューを書く上であえて日を置いて書いてみたが、それでも熱が入ってしまった。
メガテンは本来ダークファンタジーであるが、「P4」に限って言えば飛びぬけて明るいイメージを放つ「メガテンシリーズの異端児」という印象。アトラスとしては非常に珍しい作風だが、これはこれで良い傾向だと思っている。
特に悪目立ちする点もなく、全体を通して完成度が高い。

ギャルゲー路線とも言われる作りを万人にオススメするのは難しい部分もあるが、
RPGプレイヤーなら一度は遊ぶべきオススメタイトル




●プレイ時間~145時間
●ペルソナシリーズ全作プレイ済み
●無印版経験者

ペルソナ4 ザ・ゴールデン 公式サイト

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